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佐藤 勇
日本原子力学会核燃料部会第21回「核燃料・夏期セミナー」講義テキスト, 20 Pages, 2006/07
原子炉事故時に環境へ放出される放射性物質のソースタームの評価は、安全研究として非常に重要であり、精度良い評価が必要である。特に高速炉における安全性評価に必要な融点を超える高温及び高速昇温を行った実験データはなく、軽水炉の知見をもとに保守的な仮定を用いた評価を行ってきた。しかし、高速炉安全性評価の精度向上,合理的なプラント設計の観点からFPの放出移行挙動を照射済燃料中のFP挙動に基づいて評価することが必要であり、特にFP放出移行プロセスの初期事象である燃料からのFP放出挙動を評価することが重要な課題である。高速炉燃料からのFP放出現象の実験データを取得するためFP放出挙動試験装置を開発し混合酸化物燃料(MOX)及び混合窒化物燃料に関する独創的な実験的研究を行い、モデル開発を含めた顕著な成果を挙げている。また、高いFP閉じ込め性能及び高熱伝導度等の良好な熱物性を有する窒化物燃料に対するFP放出挙動に関して、分子軌道法による基礎的な物性評価とともに照射済混合窒化物燃料における同様の試験を行い、ソースターム評価のほか、再臨界事象時のシナリオに影響を与えるスエリング挙動に関する知見を得ている。
更田 豊志
no journal, ,
プルサーマル燃料(MOX燃料)を対象とする安全研究について、反応度事故(RIA)及び冷却材喪失事故(LOCA)時の燃料挙動を中心に解説する。また、燃料の物性変化,照射挙動については、JNESが実施しているMOX燃料信頼性実証事業の概略を紹介する。LOCA時燃料挙動については、安全評価の対象となる挙動のほとんどが被覆管の腐食特性・機械特性に左右されることから、MOX燃料特有の問題はなく、一部で問題視されているリロケーションについても影響はほとんどないことを論じる。RIA時燃料挙動については、JAEAが行ったこれまでの研究結果をもとに、MOX燃料におけるPuスポット周辺部のFPガス蓄積が燃料ペレット/被覆管機械的相互作用(PCMI)に及ぼす影響などについて論じ、JAEAが計画しているFPガス動的挙動実験について内容を紹介する。